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【吉祥寺サロン】レバーハープ 展示&販売中♪

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吉祥寺サロンにも…あるんです。


ハープの展示・販売といったら、本店の銀座サロンをイメージされるかもしれませんが、
実は、吉祥寺サロンでもハープの展示・販売をおこなっているんです!現在、吉祥寺サロン店頭に並んでいるのは、2種類のレバーハープ。(※2016.8月時点)

今回はその2種類のハープをご紹介したいと思います。
また、ハーピストとしても活躍している、吉祥寺サロン講師の桝田希さんに、それぞれの楽器を弾いてみたコメントを伺いました!プロのハーピストの貴重な意見を、ぜひ参考にしてみてくださいね。


Salvi Harps JUNO25 (マホガニー)


JUNO25弦数:25(音域 : 1 Oct.A-5 Oct.E)
重さ:5.5kg
高さ:約80cm
付属品:トランスポートカバー、チューニングキー、脚(20cm)、調整キット
販売価格:210,600円(税込)

持ち運びに便利でコンパクトな楽器です。専用のケースが付属しています。小さいながらも、Salvi Harpsらしいきらびやかな音が特徴的です。本品は出荷調整済みの為、即日お持ち帰り頂く事ができます。すぐにハープが欲しい!!という方にもとてもお勧めです。


ハープ 桝田 希



桝田先生からJUNO25についてのコメント

~弾いてみた感想、弾き心地など~
ひざに乗せて弾く小さなハープなので、とても軽いです。持ち運びしやすく、あちこちで演奏できるハープとして重宝しそうです。均一なタッチなので、弾きやすいと思います。

~音色、響きについて感じた事、また、どんな曲の演奏に向いているか~
素朴な音色、中音域から高音域のハープなので、かわいらしい響きがします。ソロの演奏に向いていると思います。歌の伴奏などのデュオでも素敵だと思います。

~楽器に合う曲のイメージ~
「ロンドンデリーの歌」のようなアイルランド民謡など、明るく素朴なイメージの曲が似合うと思います。


Salvi Harps Livia (ウォールナット)


LIVIA弦数:36(音域 : 1 Oct.C-6 Oct.C)
重さ:12kg
高さ:147cm
付属品:チューニングキー、室内カバー
販売価格:615,600円(税込)

暖かく明るい音色が特徴。音量の幅も大きく表現がしやすい楽器。ペダルハープの音に近いとも言われています。ワンランク上を目指す方にもお勧めです。


ハープ 桝田 希



桝田先生からLiviaについてのコメント

~弾いてみた感想、弾き心地など~
グランドハープと比べると小ぶりのハープですが、低音の響きもしっかり出す事ができる楽器だと思います。低音のスチール弦も軽めのタッチで弾きやすいです。

~音色、響きについて感じた事、また、どんな曲の演奏に向いているか~
共鳴胴が足元まである楽器なので、響きが豊かで、高音はきらびやかな音色がします。ソロでも、トリオなどの小さな編成のアンサンブルでも、存在感を発揮できると思います。

~楽器に合う曲のイメージ~
「パッヘルベルのカノン」など。軽快のイメージの曲も、重厚なイメージの曲も、多彩な表現ができるのではないかと思います。

いかがでしたでしょうか?


今回は、吉祥寺サロンで展示・販売中のレバーハープを桝田先生のコメントと共にご紹介させていただきました。実物を見てみたい!どんな音色か気になってきた!という方は、ぜひ吉祥寺サロンに足をお運び頂ければと思います。

【お問合せ】
銀座十字屋ハープ&フルートサロン吉祥寺
お電話での問合せ:0422-29-7586


【関連ページ】
銀座十字屋ハープ&フルートサロン吉祥寺
販売&メンテナンス | 銀座十字屋|銀座十字屋ハープ&フルートサロン/十字屋ホール
Salvi HARPS|銀座十字屋 販売&メンテナンス


ハープ初心者におすすめしたい!ハープ教本3選!

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ハープ初心者におすすめしたい!ハープ教本3選!


何を始めるにしても、はじめにおさえたいのが『基本のき』。ハープでは、基礎となる指の形や姿勢、楽器のしくみなどの知識がそれにあたります。まずは教本・教則本を手に入れてしっかり身につけたいですね。とはいえ…ひとえに教本といってもたくさん種類があります。

レッスンに通っている方は、先生から指定されたものを購入することが多いと思いますが、独学でハープを学んでいる方や、これからやってみようと思っている方の為に、今回はハープの教本についてご紹介したいと思います。

実用ハープ教本1/ヨセフ・モルナール 著


12061354_5663bf6c3b37fまず、ハープの教本と言えば“これ”。いわゆるバイブルと呼ばれる教本です。日本ハープ界の父とよばれるヨセフ・モルナール氏による教本です。
レバーハープ・ペダルハープの構造はもちろん、指の形などを「角度」や「センチ」という言葉を用いて説明しているので非常に分かりやすくなっています。さまざまな指のスケールや和音の練習曲も含まれているので組み合わせて練習することが出来ます。教本1が終わった後は、教本2もあります。

Harp for Today 新ハープ教本 ~すべてのーピストのための~/スーザン・マクドナルド リンダ・ウッド・ロロ 訳:吉野篤子 吉野直子


新ハープ教本 〜すべてのハーピストのための〜スーザン・マクドナルドさんはハープ奏者としてはもちろん、教育者・コンクール創設者としてハープ界に貢献されています。そんな”Harp for Today”を日本語訳にしたのが吉野篤子さん、吉野直子さんです。教本に出てくる写真は全てカラーなのでとても見やすいです。指練習のほかにも、効果的な練習法の解説や暗譜についての助言なども記載されています。全182ページと内容がとても充実した教本です。


はじめてのハープ教本 / 松岡みやび 著


はじめてのハープ教本21世紀は一家に一台ハープの時代に!
日本人ハーピストの松岡みやびさんによる教本です。
指にマメが出来ず、身体の力を抜き、自然の動きに従ったオリジナル演奏法のミヤビ・メソードを創設。教本という名前でありながら、自身が描かれた挿絵や、演奏法の写真などが多く使われています。また、練習曲として、きらきら星や荒城の月など誰もが知っている曲を松岡さんが編曲しているので弾く楽しみを味わいながらハープを演奏できる内容となっています。


あなたはどの一冊から始めますか?


harp-756949_960_720今回は、『基本のき』を学ぶことのできる初心者のためのハープ教本3冊をご紹介させていただきました。ハープを始めたい、始めたばかりの初心者で、なにから始めたらいいの?という方は、まずは、基礎を学ぶのに便利な教本を手に入れてみましょう。


【ご紹介した商品】
初歩者のための実用ハープ教本1
Harp for Today 新ハープ教本 ~すべてのーピストのための~
はじめてのハープ教本 / 松岡みやび 著


【関連記事】
暑い夏にハープで弾きたい!スタッフおすすめ”夏”の曲


銀座十字屋オンラインショップ

【レポート】第506回 斎藤樹里さんによるハープ演奏

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バロックからロマン派、そして現代へ


2016年8月17日のランチタイムコンサートは、斎藤樹里さんによるハープソロ演奏でした。斎藤さんは、現在、東京藝術大学大学院修士課程で研鑽を積み、昨年に行われた第27回日本ハープコンクールプロフェッショナル部門第2位を受賞された期待の若手ハーピストです。
銀座十字屋ランチタイムコンサートには、もう今年だけでも4回ご出演いただいており、毎回素晴らしい演奏を聴かせてくださいます。

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今回用意してくださったプログラムは、ハープに詳しい人にとってはもちろんのこと、ハープの演奏を聴くのが初めてという方にも楽しめる、実に魅力的なものでした。

まずは、バロック期ハープレパートリーの王道、G.F.ヘンデルの「ハープ協奏曲 変ロ長調」を。1楽章の主題は、TVで流れることも多く、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。ハープの歴史において最初の“協奏曲”といわれているのがこの曲です。ランチタイムコンサートでも、よく1楽章だけの演奏はされることがありますが、今回は贅沢にも全楽章を演奏してくださいました。とても華やかで聴きやすい一方で、細かいパッセージなども多い技巧的なこの曲を、まるでいとも簡単そうに演奏する斎藤さんの姿が印象的でした。

次は、時代が飛び、19~20世紀のフランスの作曲家M.トゥルニエによる「ソナチネop.30 より 第1楽章」。冒頭のヘンデルの協奏曲とは打って変わり、和声的にもより複雑でより色彩豊かな曲です。同じ楽器・同じ奏者とは思えない透明感のある音色で奏でる斎藤さんの表現力の豊さに脱帽です。

最後に取り上げたのはさらに時代が飛び、いわゆる現代曲。幻〜2005〜 / スゥ は、2007年アメリカ国際ハープコンペティションの課題曲のこの曲は、楽曲の複雑さもさることながら特殊奏法が豊富で、耳からだけでなく視覚的にも楽しめる作品でした。一例としては、低音弦一体を叩く、ハープの響板・共鳴胴を叩く、象牙の棒で弦を叩くなど。観客もその大胆な演奏に驚いていましたが、曲が終了した時には、奏者に盛大な拍手が贈られました。

バロックからロマン派、そして現代。時代ごとの「ハープ音楽」の違いや、それぞれを聴く楽しさを存分に楽しめる30分間でした。



Program


ハープ協奏曲 変ロ長調 / G.F.ヘンデル(グランジャニー編)
1. Allegro moderato
2. Lento Cadenza
3. Allegro moderato

ソナチネop.30 より 第1楽章 / M.トゥルニエ

幻〜2005〜 / スゥ
1. Come here! Come here!
2. A soft, little, whispered love song
3. climbed to the edge and fell



斎藤 樹里 (ハープ)


juri_saito静岡県出身。第27回日本ハープコンクールプロフェッショナル部門第2位、第24回アドバンス部門第3位。第13回大阪国際音楽コンクールハープ部門アヴニール賞、第16回第2位。第18回静岡音楽館AOI主催「静岡の名手たち」オーディション弦楽部門に合格、併せてロダン賞を受賞。ハープを篠崎史子、松井久子、木村茉莉、故篠田淳の各師に師事。京都フランス音楽アカデミーにてI.モレッティ、ニース夏季国際音楽アカデミーにてE.セソンの各師のマスタークラス受講。静岡雙葉学園を経て、東京藝術大学卒業。現在同大学大学院修士課程1年在学中。




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【オンラインショップ】楽譜 再入荷情報

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ハープで情熱の国・スペインを感じませんか…?

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まだまだ暑い夏!


毎年どんどん気温が上昇しているように感じてしまいますね。今年の夏もなかなかのツワモノです…。
でも、暑い、暑い…と、嘆いていても気が滅入るだけ。いっそのこと情熱の国スペインの音楽で、暑い夏を楽しんでみませんか?

paella-399005_960_720魚介類がたくさんのったパエリア、おいしいワインとイベリコ豚の生ハム、エビやキノコのアヒージョに、冷製スープのガスパチョなど料理がおいしいスペインですが、音楽もこれまた素敵なんです!今回は、ハープで演奏できるスペインの作曲家たちの楽譜をご紹介します!


エンリケ・グラナドス -Enrique Granados –


スペイン・カタルーニャに生まれたエンリケ・グラナドスの作品は、民族的な音楽の中にロマンティックな要素も含まれており、スペイン舞曲はグラナドスを代表する出世作となりました。

「スペイン舞曲」より アンダルーサ / E.グラナドス

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スペイン舞曲よりアンダルーサ」(フルート・ハープ編曲)
元は、ピアノ曲として書かれたこのスペイン舞曲ですが、とくに第5曲目の“アンダルーサ”は、ギターなど他の楽器用に編曲され、頻繁に演奏されることがあります。哀愁を漂わせるこの曲をフルートとハープで演奏してみてはいかが?


12151938_4ee9ce37b133aハープのためのスペイン音楽Vol.3 グラナドス
ハープでもっとグラナドスを弾きたい!という方はこちら。スペイン舞曲からは、第5曲「アンダルーサ」だけでなく、第2曲「オリエンタル」と第6曲「ホタ」が入っています。




イサーク・アルベニス -Isaac Albeniz –


こちらもカタルーニャ地方出身の作曲家のイサーク・アルベニス。スペインを代表する作曲家として知られています。作品はピアノ曲、管弦楽曲、オペラなど残していますが、スペインの民族的情熱を感じる作品が多く残されています。

「スペイン組曲 第一集」より「グラナダ」 / I.アルベニス

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ハープのためのスペイン音楽Vol.1 / E.アルベニス
この曲集には、代表曲「スペイン組曲 第一集」から「グラナダ」や、「スペイン」Op.165から「マラゲーニャ」などが収載されています。




スペインは素敵な音楽で溢れています♪


flag-1273680_960_720グラナドスやアルベニスの他にも、M.ファリャの「スペイン舞曲第1番」や、「三角帽子」、Music Worksから出版されている「ハープのためのスペイン音楽」はVol.1~4までスペインの音楽盛りだくさんなので揃えてみるのも良いかもしれませんね!情熱の国スペインの音楽をハープでかっこよく演奏して、まだまだ暑い夏をエンジョイしちゃいましょう!


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【レポート】第507回 伊佐津 綾子さんによるハープ演奏

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テーマ「別れ」に思いを込めて


8月24日のランチタイムコンサートは、銀座十字屋ハープ&フルートサロンの講師もされていますハープ奏者・伊佐津 綾子さんによる演奏でした。伊佐津さんは、いつもコンサートの際に1つのテーマを決めて、プログラムを組んでいらっしゃるそうです。今回のテーマは「別れ」です。1つずつの曲に思いを込めて演奏して下さいました。

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1曲目は、中田喜直作曲の「夏の思い出」です。ちょうど今の時期にぴったりな曲、ということで演奏して下さいました。皆様それぞれに、懐かしい夏の風景などが思い浮かんだのではないでしょうか。どこか哀愁を感じさせる美しい音色が響き渡りました。

2曲目は、村松崇継の「あなたがいるから」を披露して下さいました。この曲は映画「誰も守ってくれない」の主題歌として作られたそうです。美しい旋律が、心にとても響きました。

3曲目はメドレーです。「赤とんぼ」から始まり、「しゃぼん玉」、「ひまわり」、「星に願いを」と続きました。1つずつの曲は違いますが、とても自然にメドレーになっていて、1つの大きな曲のようでした。時折出てくるグリッサンド(奏法の一つ)が本当に美しく、うっとりとさせられました。中でも、「星に願いを」は、きらきらとした演奏で魅入ってしまいました。メドレーが終わった際には、特に大きな拍手が起こりました。

4曲目は、ちょうど今の時期によく耳にする曲、24時間テレビでもおなじみの「サライ」です。サライとは、砂漠の中のオアシスといった意味もあるそうです。“癒し”といったイメージでしょうか。ハープで奏でると、まさに癒しという雰囲気でした。

最後に「マイ ウェイ」を披露して下さいました。伊佐津さんは個人個人が歩んでいる道をイメージしながら演奏をして下さいました。

来週も12時30分より、ランチタイムコンサート開催いたしますので、ぜひお越しください。



Program


夏の思い出 / 中田喜直

あなたがいるから / 村松崇継

赤とんぼ / 山田耕筰

サライ / 弾厚作(加山雄三)

マイ ウェイ / クロード・フランソワ

その他…



伊佐津 綾子(ハープ)


ayako_isatsu洗足学園 音楽学部 ハープ専攻 卒業。グランドハープをヨセフ・モルナール、野畑潤子の各氏に師事。国際ハープフェスティバルにスポットで出演参加。 1985年、アンサンブル エクレシアを結成。ボランティア・コンサートには特に力を入れ、病院、養護学校、などでも演奏活動している。 また、オカリナ、琴、三味線、シンセサイザーとのコンサートの参加。伊佐津さゆり(Pf)とのジョイントコンサートも行っている。 現在、各イベント、サロン、学校、病院、ホテル、結婚式披露宴、老人施設等で幅広く活躍中。




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9月29日開催!菊地恵子さんご出演の演奏会

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ケルトハープ研修者で演奏家の菊地恵子さんによる演奏会が開催されます。

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第57回 KEKコンサート  アイリッシュハープの文化と歴史
~吟遊詩人ハープ、アイリッシュハープ、グランドハープと共に~

■開催日:2016年9月29日(木)18:00 開演(17:30 開場)
■出 演:菊地恵子(ハープ)
■会 場:高エネルギー加速器研究機構 研究本館 小林ホール
■費 用:入場無料(予約不要)※入場者多数の際は先着順
詳しくはコチラhttps://www2.kek.jp/music/16-2/concert57.html

~プログラム~
<吟遊詩人ハープ>
アイルランド伝統的民謡:ブライアン・ボルー・マーチ
アイルランド伝統曲:アイリーン・マイ・ラブ
ほか

<アイリッシュハープ>
アイルランド民謡:ダニー・ボーイ
T.カロラン:音楽との別れ、カロランのコンチェルト
アイルランド民謡:深い霧の中で
スコットランド民謡:ジョン・アンダーソン・マイ・ジョー
ほか

<グランドハープ>
スコットランド民謡:アニー・ローリー(C.サルツェード編曲)
アイルランド伝統曲:庭の千草(C.サルツェード編曲)
J.トーマス:ウェールズ民謡・アイルランドの歌「吟遊詩人の故郷への別れ」

【レポート】第508回 七絵八重 (ななえやえ)による篠笛・ハープ演奏

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篠笛×ハープ=七絵八重


2016年8月最後となるランチタイムコンサートは、篠笛・鳳聲晴桜(ほうせいはるおう)さん、ハープ・高山聖子さんのお二人による演奏でした。お二人は今年の4月に出会われたそうで、七絵八重(ななえやえ)というデュオ名を付けられたそうです。西洋音階の7音であるハープと八本調子の篠笛の音が重なるところが由来だそうです。とても素敵な名前ですね。
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最初の2曲は佐藤和哉の「舞姫」と、葉加瀬太郎の「万讃歌」を披露して下さいました。ハープのきらびやかな音色と篠笛の味わいある音色が重なりました。和と洋という、全く違う特性の2つの楽器が、自然に合わさって美しい音楽を奏でていました。

14212217_713872788751613_7537872684484919932_n3曲目は、篠笛・鳳聲さんのソロです。「江戸囃子より~鎌倉 四丁目~」という曲でした。篠笛の音色が響き渡ると一気に時代がタイムスリップしたような感覚になりました。静寂な空間の中で低音から高音まで、鳳聲さんが吹く篠笛の音色がとても心地良く、魅入ってしまいました。


14102441_713872852084940_4175735626101987312_n4,5曲目は、代わって高山さんによるハープソロです。G.F.ヘンデルの「プレリュードとトッカータ」、B.アンドレの「秋のダンス ハープのための6つの小品」です。「プレリュードとトッカータ」は、休みなく続く旋律を高山さんが丁寧に演奏をされていました。「秋のダンス ハープのための6つの小品」では、様々なメロディで奏でられる多彩なメロディが楽しく、時折ハープの響板を叩く奏法もあり、会場のお客様も楽しめたのではないでしょうか。高山さんの奏でるハープの音色は一音一音がクリアで美しい演奏でした。

最後の曲は、七絵八重のお二人で、G.ガーシュウィンの「サマータイム」です。お二人の息の合った演奏で、テンポよく曲が進み、あっという間に時間が経ちました。お二人の演奏が終わった時には、盛大な拍手が会場を包み込みました。

来週も、12時30分よりランチタイムコンサートを開催いたします。芸術の秋、ぜひ、会場にお越し下さいませ。



Program


舞姫 / 佐藤和哉

万讃歌 / 葉加瀬太郎

江戸囃子より ~鎌倉 四丁目~ (篠笛ソロ)

プレリュードとトッカータ/ヘンデル (ハープソロ)
Prelude and Toccata/George Feideric Handel

秋のダンス ハープのための6つの小品/アンドレ (ハープソロ)
Danses D’Automne Six Pieces pour petite harpe/Barnard ANDRES

オペラ『ポーギーとベス』より〜サマータイム〜/G.ガーシュウィン
Summertime /George Gershwin


七重八絵(ななえやえ)

ハープ奏者 高山聖子と篠笛奏者 鳳聲晴桜のデュオ。
西洋音階の7音であるハープと八本調子の篠笛の音が重なるところから、
七絵八重(ななえやえ)と名付ける。



鳳聲晴桜(ほうせい はるおう) ~篠笛~


haruou housei 本名:鮎川洋子 東京都出身。邦楽囃子笛方鳳聲千晴師に長唄囃子師事。重要無形民俗文化財 江戸囃子を若山流家元 若山胤雄師に 師事。平成20年初夏、鳳聲流家元より晴桜(はるおう)の名を許される。平成27年、ミラノ万博に出演。 現在、純邦楽の他様々なジャンルにて活動中。
オフィシャルサイト http://haruou.tokyo/






高山聖子(たかやま せいこ) ~ハープ~


seiko takayama東京都出身。4歳よりピアノ、8歳よりアイリッシュハープ、10歳よりグランドハープを始める。2003年、国立音楽大学音楽学部器楽学科ハープ専攻卒業。これまでに、篠崎史子、東海林悦子の各氏に師事。高円宮憲仁殿下 全国統一追悼チャリティコンサートに出演。2004年、8月、團伊玖磨記念八丈島サマーコンサートにて、川島素晴氏作曲『八丈三題』の世界初演を担う。青ヶ島にて日本で初めてグランドハープを持ち込み演奏を行う。2006年9月、郵船クルーズ『飛鳥II』にて日本一周を経験する。2007年、第15回 香川チター音楽祭にてゲスト演奏。2009年9月、耕心館でのハープリサイタルで好評を博す。
2010年草加市国際ハープフェスティバル2010に出演。12月、山口県萩音楽協会主催コンサートに出演。2012年川崎市ザルツブルク市友好都市提携20周年記念コンサート出演。2013年、サルバトーレ マルクス ハプスブルグ=ロートリンゲン大公殿下来日パーティにて御前演奏を行う。2014年、第一回アイ・ラブ・アイルランドフェスティバルにてアイリッシュハープ6重奏で出演。2015年10月、耕心館での2度目のハープリサイタルを行う。ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団、ポーランド国立クラクフフィルハーモニー管弦楽団のエキストラ出演など、ソロ、オーケストラで演奏活動を行う他、テレビの挿入歌、レコーディング、講演活動など幅広い分野で活動をしている。日本ハープ協会会員。銀座十字屋ハープ&フルートサロン講師。
オフィシャルサイト http://www.seikoharp.com/




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ハープ解体新書Vol.4 「弦の長さは、どうして違う?」

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銀座十字屋通信2016年3月まで発刊をしていた人気季刊誌『銀座十字屋タイムス(旧・銀座十字屋通信)』で人気のあった連載「ハープ解体新書」をお届けいたします。

ハープ解体新書Vol.4 「弦の長さは、どうして違う?」


シリーズ4回目のテーマは「弦の長さは、どうして違う? 」です。

ハープの弦は少なくても22本、多いもので47本もあり、その1本1本の長さはすべて違います。ヴァイオリンは4本の弦を持っていますが、長さはすべて同じ。ギターやコントラバスなども複数の弦を持っていますが長さはどれも一緒ですね。では、ハープをヴァイオリンやギターのように同じ長さの弦で作ろうとすると、どうなるのでしょうか?今回はハープの弦について、ちょっと探ってみようかと思います。

図Aの印の弦の中央を「ド」と仮定します。もし、ここで同じ材質で同じ長さ、同じ太さの弦を張ると「ド」から右へ行くほど弦の張りをできるだけ強くしなければ高い音が出ません。逆に、「左」へ進めば進むほど張りを緩めることになります。つまり、高い音ほど弦が切れやすくなり、低い音ほど弦楽器に必要な最低限の張りが足らず、音が小さすぎて響きもなく、結局楽器として成り立たなくなるのです。

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ハープの場合、弦の”張り”を変えるのではなく”長さ”を変化させるほうが効率的に音を生み出せるのです。とはいっても、弦を限りなく長くするわけにはいきませんね。
実際、印の「ド」より1オクターブ低い音を生み出すためには、「ド」の弦の2倍もの長さが必要になるのです。(図B)また、長い弦を弾くと振幅が大きくなり、左右の弦に当たったり、半音装置にぶつかって雑音の塊になります。この現象を防ごうと、弦と弦の間隔を広げると、今度は音域によって弦の間隔が違う楽器になり、ハープとして演奏できなくなります。

弦説明図02

これらの問題を解決する方法として考え出されたのが「巻き線」です。巻き線だと、低音を出す弦の長さを短くすることができ、さらに張りもちょうどいい具合に保てるのです。そしてハープ独特の音色を作るために弦の素材にも着目。ガット(羊の腸)を使っているから、あの優美でやわらかい音色が生まれるのですよ。ハープは弦の素材ひとつとっても奥が深いですね。

弦説明図03

【関連記事】
ハープ解体新書 – 目次 –

ハープ解体新書Vol.5 「ハープって高価?」

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銀座十字屋通信2016年3月まで発刊をしていた人気季刊誌『銀座十字屋タイムス(旧・銀座十字屋通信)』で人気のあった連載「ハープ解体新書」をお届けいたします。

ハープ解体新書Vol.5 「ハープって高価?」


今回は古いお話をさせていただきます。とは申しましても、古代エジプトやギリシャの時代ではありません。今からちょうど半世紀前の1950年から60年代のことです。

当時の日本は戦後の復興期。社会全体が西欧との遅れや格差を取り戻そうと、算数や社会科などの学問に力を注ぎ、音楽や美術などの芸術に対する教育は、やっと器材などが整ってきたかな、という時代でした。

その頃、私は小学生。どこにでもいたイタズラ盛りの子どもでした。2年生までは音楽の授業も音楽室ではなく、いつもの教室で受けており、担任の先生が弾くオルガンに合わせて歌を習っていました。憧れの音楽室での授業は3年生から。黒いグランドピアノが偉そうに、かなりの場所をとって置かれていた音楽室を、ドアの隙間からよく覗いたものです。

その後、3年生になり、ようやく憧れの音楽室に一歩足を踏み入れると、そこは想像以上に広く、可動式の黒板や器材に感動したのを今でも鮮明に覚えています。後ろを振り返れば、壁には偉そうな人の肖像画がズラーっと並べて飾られているではありませんか!バッハ、モーツァルト、滝廉太郎… 今でも画を見れば、それが誰だか即座に言い当てることができますよ。

さて、その音楽室でのこと。
ある日、音楽のゴトー先生が、
「オルガン4台で竪型ピアノが1台買えます…」
「竪型ピアノ4台で、グランドピアノが1台買えます…」
さらに、
「グランドピアノ4台でハープが1台…!!」
と、ハープがいかに高級品であるかを説明して、みんなを驚かすのです。

当時、日本にあるハープはすべて輸入品で、時代も物価も異なるので単純に比較はできませんが、果たしてそんなに高かったのかな?その頃、我が家に届いたオルガンは2万円ぐらいと聞いていたし…。

その後、十字屋に入社して間もなくして出会った、ある著名なハーピストは、
“都内に一戸建てを買うか”
“ハープを買うか”

迷った挙句、少し無理をしてハープを買いましたとおっしゃってたし…。いずれにせよ、今では考えられない価格であったことは間違いありませんね。

そう思うと、十字屋でハープに出合って約40年の間に、いろんなことがありましたが、ここ最近、ハープが随分と普及し、手に入れやすい価格になったと実感しています。

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ハープ解体新書 – 目次 –

ハープ解体新書Vol.6 「モーツァルトの作品に、ハープ・フルートの曲が少ないのはなぜだ!」

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銀座十字屋通信2016年3月まで発刊をしていた人気季刊誌『銀座十字屋タイムス(旧・銀座十字屋通信)』で人気のあった連載「ハープ解体新書」をお届けいたします。

ハープ解体新書Vol.6
「モーツァルトの作品に、ハープ・フルートの曲が少ないのはなぜだ!」


今回はみなさまに最も人気のある作曲家のひとり、モーツァルトから。

800px-Wolfgang-amadeus-mozart_1モーツァルトは、わずかな生涯にも関わらず、ピアノ曲から弦楽合奏曲、オーケストラ曲、歌劇曲、その他にもおびただしい数の作品を残しています。器楽曲で申し上げますと、クラリネット、バイオリン、ピアノ、ホルン・・・など、かなりの数になるのは、みなさまもご存知のとおりでしょう。

その中で、私ども「ハープ&フルートサロン」に最も関係のある楽器、フルート、そしてハープはどうなのでしょう。



まずは「フルート」から。
モーツァルトが作曲したフルートのための作品は、コンチェルト(協奏曲)が、K.313、314、315.以上の3曲。室内楽曲は、K.285シリーズの4曲ございます。

では、ハープは私の知っている限りでは K.299の有名なフルートとハープのためのコンチェルト、この1曲だけです。モーツァルトは何百曲もの名曲を残しているのに、フルートは、フルートとハープのためのコンチェルトを入れて全8曲。ハープに至ってはたったの1曲(絶句!)なぜ、もっとたくさん作ってくれなかったのでしょう?

その理由について、フルートは、「当時、名演奏家といわれる人がたまたま存在しなかったから」(本当かな?)、「モーツァルトはフルートが嫌いだったから」など無責任な説がいくつかございます。(二つ目の説なんか、冗談にしても洒落ていて好きなのですが・・・)

一方、ハープの場合は理由がハッキリしています。「その時代によい楽器がなかったから・・・」これに尽きます。現代を生きているみなさまは本当に幸せなのですよ。しかも、素晴らしいたくさんのプレイヤーの演奏を聴くことができますし・・・。

でも、モーツァルトは、もういないのですよね。

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ハープ解体新書 – 目次 –

吉祥寺サロン2016年10月レッスンスケジュールのお知らせ

2016年 秋の発表会のお知らせ

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サロン会員様による発表会を開催いたします。観覧は無料ですので、お気軽にご来場ください。

GINZAJUJIYA AUTUMN CONCERT 2016


◆開催日◆
2016年9月11日(日)

◆会 場◆
紀尾井町サロンホール 
東京都千代田区紀尾井町3-29紀尾井町アークビル1F TEL:03-6272-4711

◆時 間◆
第1部 開場 11:30 開演 11:55 終演 14:25
第2部 開場 16:30 開演 17:00 終演 19:25

※当日の進行状況により、時間が変更になる場合がございますので、
あらかじめご了承ください。

※当日は銀座十字屋全店舗がお休みとなります。
当日の発表会に関するお問い合わせはTEL:080-7955-1028までお電話ください。

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銀座サロン2016年10月レッスンスケジュールのお知らせ

この先生に習いたい!フリータイム制フルートレッスン♪

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どんな先生が教えてくれるの?

楽器のレッスンに通うのに、どんな先生が教えてくださるのかって大事なことですよね。今回は、銀座十字屋ハープ&フルートサロン hanareで受講できるフリータイム制 フルートレッスンの担当講師を紹介致します♪



小川 真由子 Mayuko Ogawa

ogawa武蔵野音楽大学、スイス・バーゼル音楽院、ドイツ国立デュッセルドルフ・ロベルト・シューマン音楽大学卒業。白尾隆氏、フェリックス・レングリ氏に師事、ミヒャエル・ファウスト氏に師事。2008年~2009年 ドイツ・エッセンフィルハーモニー管弦楽団契約団員を務める。在独中、ユーディ・メニューイン音楽財団奨学生として、デュッセルドルフ、ケルンを中心に施設や学校等で演奏活動を行う。2007年 デュッセルドルフ・トンハーレにて、ソリストとして細川俊夫の作品「Voyage Ⅴ」を室内オーケストラと共演し好評を博す。現在、ソロや室内楽、オーケストラ等の演奏活動を行うとともに後進の指導にもあたっている。銀座十字屋ハープ&フルートサロン講師。


…と、素晴らしい経歴をお持ちの小川先生。さて、どんなレッスンをしてくれるのでしょう?今回、小川先生からコメントをいただきました♪

_MG_8303「こんにちは、小川真由子です。フルート、そして音楽を楽しむのはもちろんのこと、生徒さんご本人が上達を実感できるようなレッスンを心掛けています。フリータイム制ですので、皆さんそれぞれのペースで楽しんで通われています。初心者の方から経験者の方まで、お気軽にお越しください。」



只今、体験レッスンがWEBサイトからのお申込みで無料となっております!(2016/9/29まで)この機会をどうぞお見逃しなく、是非ご利用くださいませ♪





【お問合せはこちらまで】
銀座十字屋ハープ&フルートサロン hanare
電話で問合せ:03-6228-6116
ネットで問合せ:お問い合わせページ

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【レポート】第509回 星絵理香さん(ハープ)と角野まりなさん(ヴァイオリン)による演奏

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本日のランチタイムコンサートは初登場の星絵理香さん(ハープ)と角野まりなさん(ヴァイオリン)のお二人による演奏でした。星さんは、銀座十字屋でハープの講師もされています。お天気が心配でしたが、多くのお客様がご来場されました。

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最初はモンティの「チャルダッシュ」です。リズミカルな曲が会場に響き渡り、お客様も二人の演奏に聴き入っていらっしゃいました。ヴァイオリンの情熱的な音色とハープの軽快な音色が合わさると、あっという間にお二人の演奏に引きこまれました。

2曲目はドビュッシーの「美しき夕暮れ」です。1曲目のチャルダッシュとは一気に曲の雰囲気が変わりました。物静かなメロディがゆったりと流れる様子は、まさに夕暮れのようでした。星さんも角野さんも、哀愁たっぷりに表現されていました。

3曲目はハープソロで、ヘンデルの「プレリュードとトッカータ」です。演奏前に、意識を集中させているのが印象的で、流れる旋律を一音一音丁寧に演奏されていました。

最後はチャイコフスキーのバレエ音楽「白鳥の湖」より第2幕パ・ド・ドゥを披露して下さいました。
ハープとヴァイオリンの美しいハーモニーを聴いていると、バレエの情景が自然に心に思い浮かびました。

お二人の息の合った演奏で、素敵なコンサートとなりました。
次回も水曜日12:30~13:00よりランチタイムコンサート開催いたします。皆様のお越しをお待ちしております。



Program


チャルダッシュ / V.モンティ
Csardas / V.Monti

美しき夕暮れ / C.ドビュッシー
Beau soir / C.Debussy

プレリュードとトッカータ / G.F.ヘンデル
Prelude and Toccata / G.F.Handel

バレエ音楽「白鳥の湖」より 第2幕 パ・ド・ドゥ / P.I.チャイコフスキー
2nd act “Pas de deux” from “Swan Lake” / P.I.Tchaikovsky





星 絵理香 ~ハープ~


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洗足学園音楽大学卒業。在学中、客員指揮者ウラディミール・アシュケナージ氏のオーケストラに参加。日本ハープ協会主催ハープ新人デビューコンサートに出演、横浜音楽協会主催横浜新人演奏会にオーディションに合格し出演。その後、渡独。フライブルク音楽大学別科にてキルスティン・エッケに師事、ニュルンベルク音楽大学大学院にてリロ・クラウス、室内楽をベルンハルト・シュミットに師事し研鑽を積む。在学中オペラ遠征に参加。現在、室内楽やオーケストラ等の演奏活動を行いながら、後進の指導にあたっている。






角野 まりな~ヴァイオリン~


seiko takayama5 歳でヴァイオリンを始め、9 歳からウイーン国立音楽大学の予備教育課程で学び、ニュルンベルク音楽大学ディプロム課程を首席にて卒業し、同大学大学院修士課程を 2015 年卒業。これまでに、霜佐紀子、M.ソロコヴァ、元ウイーンフィルハーモニーのコンサートマスター・D.ゲーデ各氏に師事し、同大学にてゲーデ氏の教授アシスタントを務める。バロックヴァイオリンを H.グロート氏に師事、寺神戸亮氏のレッスンを受ける。2013 年・2015 年、ドイツ・バイエルン州モーツァルト協会室内楽コンクール第1位。2011 年よりアンサンブル・コントラスト・ニュルンベルク、2013 年よりバイエルン・フィルハーモニー団員、同楽団 20 周年記念特別演奏会ではゲストコンサートマスターを務める。ソロ、室内楽、オーケストラなど幅広く演奏活動を行う。




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【レポート】第510回 大西 香奈さんによる演奏

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2016年9月14日のランチタイムコンサートは、大西 香奈さんによるハープソロ演奏でした。
大西さんは今年2回目の登場です。まず、始まる前に今回演奏する曲の解説を丁寧に説明して下さいました。
曲のことを全く知らないで聴くのとは違い、曲の事を知る事で、一つ一つ曲がより聴きやすくなったのではないでしょうか。

【レポート】第510回 大西 香奈さんによる演奏

最初は、ヨンゲン作「ワルツ」を演奏してくださいました。ヨンゲンはベルギーの作曲家です。このワルツで、コンサートが一気に華やかになりました。流れるような美しい旋律を滑らかな演奏で表現されていました。

2曲目は、ベリオの「セクエンツァ2」です。ベリオはイタリアの現代音楽の作曲家です。現代音楽というと“難しい”とか“とっつきにくい”というイメージがあるかもしれませんが、独特の表現や奏法があり、ハープの新たな一面を見ることができたのではないでしょうか。

3曲目は、ベンダの「ソナタ」です。ベンダはドイツの作曲家です。この曲ソナタは、全部で3楽章からなります。楽章によって、曲の雰囲気が変わりますが、軽快な部分はリズミカルに、滑らか部分はより優しく、と表現されていました。

プログラムの最後に持ってきたのが、トゥルニエの「演奏会用練習曲 ~朝に~」です。トゥルニエはフランスのハープ奏者であり、ハープ奏者にとって必須の作曲家の一人です。細かいアルペジオの中に見え隠れする、流れるような美しい旋律がとても心地よく響いてきました。

大西さんの奏でるハープの音色に皆様とても癒されていらっしゃるようでした。来週も水曜日よりランチタイムコンサート開催いたしますので、ぜひお越し下さい。



Program


ワルツ / J.ヨンゲン
Waltz / J.Jongen

セクエンツァ2 / L.ベリオ
Sequenza2 / L.Berio

ソナタ / F.W.H.ベンダ
Sonata / F.W.H.Benda

演奏会用練習曲~朝に~ / マルセル・トゥルニエ
Etude de Concert, “Au matin” / M.Tournier





大西 香奈~ハープ~


kana_onishi
千葉県佐倉市出身。東京藝術大学器楽科ハープ専攻を卒業後、渡仏。奨学金を得てパリ・エコールノルマル音楽院に入学第6級演奏課程を審査員満場一致で取得。4年のパリ滞在後帰国。これまでに小田垣陽子氏、井上久美子氏、早川りさ子氏、イザベル・ペラン氏の各氏に師事。和声学を雁部一浩氏に師事。ソリストとしての活動をはじめ、室内楽やオーケストラなどに積極的に参加。現在関東を中心に演奏活動、後進の指導に当たっている。
第11回日本ハープコンクールレバーハープ部門第2位
大阪国際コンクールハープ部門ファイナリスト
第18回日本ハープコンクールアドバンス部門第4位





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【オンラインショップ】楽譜 再入荷情報(2016.9.26)

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【レポート】第511回 中西 勝之さん(バリトン)と 高原 由美子さん(ハープ)による演奏

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本日のランチタイムコンサートは、バリトン中西勝之さん、ハープ高原由美子さんのお二人による演奏でした。高原さんは銀座十字屋で講師をされていて、今までにもランチタイムコンサートにも出演してくださっています。中西勝之さんは、日本のトップ声楽家として、オペラやミュージカルでご活躍の方で、ランチタイムコンサート初登場です。

【レポート】第511回 中西 勝之さん(バリトン)と高原 由美子さん(ハープ)による演奏

1曲目はディ・カプアの「オーソーレミオ」です。日本でもよく知られるイタリア・ナポリの有名な民謡である陽気なこの曲。中西さんの迫力ある歌声と、高原さんの美しいハープの音色が合わさり、感動的な幕開けとなりました。なかなか聴く機会のない組み合わせですが、男声とハープもとても素敵ですね。

2曲目は日本の曲で滝廉太郎の「荒城の月」です。1曲目と雰囲気が一気に変わり、哀愁のあるメロディが心に響きました。

3曲目はジョルダーニの「カロ ミオ ベン」です。愛を歌ったこの曲も、よく耳にする曲だと思います。

曲間での中西さんの軽快なトークも楽しく、和みました。

4曲目は高原さんのハープソロで、ミュージカル『レ・ミゼラブル』から、「一人ぼっち」です。静寂な空間の中にハープのしっとりとした音色がとても心地良く感じられました。

5曲目からは再び中西さんとのデュオです。またまた『レ・ミゼラブル』より「スター」と、映画『ラ・マンチャの男』より「見果てぬ夢」を披露して下さいました。ミュージカルで活躍する中西さんの気持ちのこもった歌声と演技で一気にミュージカルの世界に引き込まれました。

高原さんと中西さんの息の合った演奏に、お客様も魅入っていらっしゃり、演奏後は会場が大きな拍手で包まれました。

来週もランチタイムコンサート開催いたします。ぜひ皆様のお越しをお待ちしております。



Program


オーソーレミオ / エドゥアルド・ディ・カプア
‘O sole mio / Eduardo Di Capua

荒城の月 / 滝廉太郎

カロ ミオ ベン / トンマーゾ・ジョルダーニ
Caro mio ben / T.Giordani

一人ぼっち ~ レ・ミゼラブルより / クロード=ミシェル・シェーンベルク
On my own ~ Les Misérables / Claude-Michel Schönberg

スター ~ レ・ミゼラブルより / クロード=ミシェル・シェーンベルク
Star ~ Les Misérables / Claude-Michel Schönberg

見果てぬ夢 ~ ラ・マンチャの男より / ミッチー・リー
The Impossible Dream ~Man of La Mancha / Mitch Leigh





中西 勝之 ~ バリトン ~


kana_onishi
兵庫県出身、東京芸術大学卒業、同大学院オペラ科修了、NHK-FM「名曲リサイタル」日本クラウンよりCD「カタリ・カタリ」発売、2007年ミュージカル「スウィーニー・トッド」ピレッリ役でミュージカルデビュー、「ジキル&ハイド」「タイタニック」「シラノ」「サンデーインザパークウィズジョージ」「ファントム」「スクルージ」「オンザタウン」「レ・ミゼラブル」司教役(新演出版)等の作品に出演、市村正親・大竹しのぶ・鹿賀丈史・戸田恵子・坂本昌行等数々の名優と共演。



高原 由美子 ~ ハープ~


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東京都出身, 国立音楽大学器楽学科ハープ専攻卒業。同大学大学院修士課程修了.大学院卒業演奏会に出演.スイスのローザンヌ音楽院( Conservatoire de Lausanne )に入学.ハープで Diplôme Supérieur、 室内楽にてVirtuosité を取得.在学中ローザンヌのシテ・フェスティバルにてopera off のメンバーとしてカテドラルで演奏、世界遺産の街スペイン・クエンカの音楽祭にも参加.またスイス国立プランジャン美術館やローザンヌ内外の教会にて、ソロ、室内楽、オーケストラ等でも演奏.2002年ジュネーブで開催された第8回ワールド・ハープ・コングレスにてソロ演奏を行う.同年帰国以来、〜ハープを身近に〜をコンセプトに<高原由美子ハープサロン>と題し他の楽器をゲストに迎え、コンサートシリーズを始める.2015年12月 在日フランス大使館後援のALF (フランス語友の会 )主催のレクチャーコンサートをベルギー大使館において行うなど留学経験を生かし国際交流にも従事している.2016年9月 遠州茶道宗家13世家元 小堀宗実元華甲祝賀会にて演奏.現在後進の指導の傍ら、サロンコンサート、室内楽、オーケストラ、など多様に演奏活動.これまでハープを山口裕子、ヨセフ・モルナール、シャンタル・マチュー、山畑るに絵の各氏に師事
日本ハープ協会コンサート委員
青山音楽院、銀座十字屋ハープ講師





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【レポート】第512回 小川真由子さん(フルート)と桑原千弦さん(ハープ)による演奏

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2016年9月28日のランチタイムコンサートは、ハープ桑原千弦さん、フルート小川真由子さんお二人のデュオでした。桑原さんは、ランチタイムコンサートに何回も出演して下さっています。小川さんは今回が初めてのご出演です。お二人の息の合った演奏が始まりました。

【レポート】第512回 小川真由子さん(フルート)と桑原千弦さん(ハープ)による演奏

最初はシュテックメストの「歌の翼による幻想曲」です。メンデルスゾーンの「歌の翼に」という歌曲をシュテックメストがフルート用にアレンジしたものです。流れるような美しい旋律をフルートで表現され、ハープの穏やかな演奏ととてもマッチして、聴いているお客様も、お二人の演奏に惹き込まれていました。

次はイベールの「間奏曲」です。1曲目とは違い、とても早いテンポの曲です。合わせるのが難しいのではと思いますが、お二人の演奏は、ぴったりと合っていて、お客様も、お二人の演奏に集中されていました。

3曲目はグランジャニーの「秋」で、こちらはハープのソロです。桑原さんがお好きな曲とのことで演奏して下さいました。落葉がひらひらと舞うようなイメージの曲ですとお話しされていました。まさに、その情景が浮かぶ、とても美しい演奏でした。

最後は再び、お二人で、ジュナンの「ヴェニスの謝肉祭」を披露して下さいました。フルートのテクニックが沢山詰まった難しい曲と説明してくださいましたが、小川さんの美しい音色と桑原さんの優しい音色が重なり、華やかな演奏となりました。
演奏後には盛大な拍手が贈られました。



Program


歌の翼による幻想曲 / H.シュティックメスト
Fantasie “Auf Flugeln des Gesanges” / H.Steckmest

間奏曲 / J.イベール
Entracte / J.Ibert

秋 / M.グランジャニー
Automne / M.Grandjany

ヴェニスの謝肉祭 / P-A.ジュナン
Carnaval de Venise / P-A.Genin

小川真由子 (おがわまゆこ)


Mayuko_Ogawa
武蔵野音楽大学、スイス・バーゼル音楽院、ドイツ国立デュッセルドルフ・ロベルト・シューマン音楽大学卒業。白尾隆氏、フェリックス・レングリ氏に師事、ミヒャエル・ファウスト氏に師事。2008年~2009年 ドイツ・エッセンフィルハーモニー管弦楽団契約団員を務める。在独中、ユーディ・メニューイン音楽財団奨学生として、デュッセルドルフ、ケルンを中心に施設や学校等で演奏活動を行う。2007年 デュッセルドルフ・トンハーレにて、ソリストとして細川俊夫の作品「Voyage Ⅴ」を室内オーケストラと共演し好評を博す。現在、ソロや室内楽、オーケストラ等の演奏活動を行うとともに後進の指導にもあたっている。銀座十字屋ハープ&フルートサロン講師。



桑原千弦 (くわばらちづる)


Chizuru_kuwabara
横浜生まれ。 北海道の網走で育ち、8歳よりアイリッシュハープ、10歳よりグランドハープを始める。 桐朋学園大学音楽学部卒業。同大学研究科一年修了。 これまでにハープを、堤祥作、村上直子、桑島すみれ、ヨセフ・モルナールに師事。 オーケストラを井上美江子、室内楽・アンサンブルを篠﨑史子により指導を受ける。 大阪国際コンクール入選。北見新人演奏会に出演。2016年3月、十字屋ホールにて1stリサイタル”火花”を行い、好評を博す。





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