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【レポート】第517回 山下咲月さんによるハープ演奏

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早いものでもう11月になりましたね。11月2日のランチタイムコンサートは山下咲月さんによるハープ演奏でした。

【レポート】第517回 山下咲月さん(ハープ)による演奏

最初の曲は、ワルター=キューネの「オネーギンの主題による幻想曲」です。この曲は、チャイコフスキーの歌劇「エフゲニー・オネーギン」の主題を元にして作られた曲です。ロマンティックなオペラとのことで、美しい旋律が響き渡りました。チャイコフスキーの、この歌劇を見てから聴くと、より情景が浮かぶかもしれませんね。山下さんの一つ一つ音を丁寧に表現されている姿が印象的でした。

2曲目は、ヘンデルの「ハープ協奏曲」より2楽章と3楽章を演奏して下さいました。この曲は1楽章がとても有名で、聴く機会が多いかと思いますが、2、3楽章もとても素敵です。ゆったりとした2楽章、そしてカデンツァ(即興演奏)を経て、軽やかな3楽章へ。音楽の移り変わりや様々な演奏表現を楽しめたのではないでしょうか。

最後はポッセの「ヴェニスの謝肉祭」です。この曲は、イタリアの水の都ヴェニスの民謡をもとに色々な作曲家によって変奏曲が書かれている中の一つです。ハープのためだけでも、このポッセともう一人、ゴドフロアの二名が曲を作っています。元のシンプルな主題に、どんどん技術的に難しく変奏されているこの曲を、山下さんは表現豊かに演奏をされていました。華やかな雰囲気が会場全体に伝わったのではないでしょうか。

盛りだくさんな内容のプログラムで、演奏会はあっという間に幕を閉じました。
来週のランチタイムコンサートはハープの他、フルート、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとの豪華なアンサンブルとなっております。皆様のお越しをお待ちしております。



Program


オネーギンの主題による幻想曲 / E.A. ワルター=キューネ

協奏曲 第II.III楽章 / G.F.ヘンデル

ヴェニスの謝肉祭 / W. ポッセ

山下 咲月


Satsuki_yamashita

6歳よりアイリッシュ・ハープを、12歳よりグランド・ハープを始める。2011年 武蔵野音楽大学入学。福井直秋奨学金受給。2011年と2014年にWorld Harp Congress の Focus On Youth にて演奏する。大学2、3、4年次の学内選抜コンサートに選出される。また、卒業演奏会にも選出され演奏。現在は、武蔵野音楽大学修士課程2年次在学中。井上久美子、北村直子両氏に師事。





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